何を今更(ガンダム)

ガンダムが面白い。
ガンダムの話をすると、詳しい人には鼻で笑われるが、
知らない人には何言ってんだこいつと思われる。
なので一人で考えている時間が増える。

今日はミノフスキー博士について考えている。
ミノフスキー博士とは「ミノフスキー物理学」という
ガンダム世界において超重要な物理学を確立した天才物理学者だ。

「なぜこの世界の住人は宇宙に暮らせるほどの科学技術力をもちながら
わざわざ生身の人間が乗ってガンダムとかザクで戦ってるんだろう。」

という、ガンダムを見始めるとうっすら湧いてくる疑問も、
ミノフスキー博士が論破してくれる。

ミノフスキー博士の最大の功績のひとつに
「ミノフスキー粒子」の発見がある。

このミノフスキー粒子は宇宙空間などに撒かれると、
電波や赤外線を遮断し、通信やレーダーを無効化するという効果を持っている。
つまり、ミノフスキー粒子がばら撒かれた戦場は、
「電波なくてなんにもできない」状態なのだ。

なのでガンダム世界の戦争においては、結局人間の目とか勘みたいなのが超大事になる。

どんなに最新鋭の戦艦と巨大な戦力を持っていても、
シャアみたいな天才パイロットが、彗星の如きスピードで飛び回り、
格闘家のように攻撃を避け、目視で敵艦隊の重要部分を発見し、
身体的な調整による正確な狙撃技術で破壊することで、
戦局そのものを左右するということが普通に起こる。

シャアは復讐への執念や、冷酷さなどがよく話題になるが、
その前にまずめちゃくちゃ運動神経がよくて、体力もめっちゃあり、かつ努力を怠らない。
野球ではなくザビ家への復讐を選んでしまった大谷翔平のような人間なのだ。たぶん。

というわけで、人間が乗るモビルスーツが、超重要兵器になったわけだが、
そのモビルスーツもミノフスキー博士が世界で初めて開発を成功させた。
それがジオン軍のザクである。

しかし、ザクがあまりにも強すぎて、これは世界が終わってしまうかもと思った博士は
情報を持って地球連邦軍に亡命しようとする。が、失敗する。
やばすぎる破壊兵器を開発してしまった取り返しのつかなさ、後悔。

オッペンハイマーだ。

ジオン軍がモビルスーツ・ザクで無双。地球連邦軍詰んだな、となりかけたその頃、
ミノフスキー博士のかつての弟子であるテム・レイが
最強モビルスーツ、通称白い悪魔・ガンダムを完成させようとしていた。

テム・レイ、そう、ガンダムのパイロットになる「アムロ・レイ」の父親である。

おもろ。
おもしろすぎるぜ。




しかし、今。
たとえガンダムの世界であっても、戦争の話を面白がるということに
抵抗感がないわけではない。現実を思い出してしまう。

でも、国同士が仲悪くても、
ガンプラ好き同士では世界中で勝手にコミュニケーションとってるみたいな、
ガンダムだけじゃなく、ポケモンや、ドランゴンボール、あげればキリがないけど、
政治的なことは一旦おいておける、世界中がつながることのできる
コンテンツというは本当にすごい希望だ。

浦沢直樹の「BILLY BAT」のラストシーン。
あれだ。

今向け合っている銃が、ガンプラのビームライフルだったかもしれない。

そんなことを考えながら俺はガンダムにこれからも課金していく。